「かも防災出前講座」は、市の防災担当職員がみなさんの地域や学校、団体等へ出向いて、防災講座を行う事業です。令和5年1月から開始し、地域の自治会や自主防災組織、学校、福祉団体などでご利用いただき、これまでに51講座（自治会・自主防災組織:17、学校:15、福祉団体等:19）を行ってきました。
自治会や自主防災組織においては、昨年5月に更新した洪水ハザードマップで地域の災害リスクを確認しながら「私の避難計画（マイ・タイムライン）」を作成したり、昨今の災害事例をもとに「自助・共助の重要性」や「地域の助け合い」について一緒に考えていただきました。また、防災クイズや防災ゲームで楽しみながら防災について学んだり、ダンボールベッドやテント、簡易トイレの組み立てなどの避難所の設営を体験していただきました。参加者のみなさんからは、「自宅の災害リスクや避難場所について再確認できた。」、 「早めに避難しよう。」、 「非常持ち出し品を準備するきっかけになった。」、「避難所のイメージができた。」、「やっぱり日頃の近所づきあいが大事だよね。」などの感想をいただいています。また、市内の学校の子どもたちにも、防災クイズやマイ・タイムラインづくり、避難所の設営体験などを通じて、自助・共助の考え方や災害時に自分たちでもできることなどについて考えてもらいました。
参加者みなさんの防災意識も高まりましたが、なによりこの講座に多くの地域の方が集まり、顔の見える関係づくりができたことが一番の成果ではないかと感じています。引き続きこの防災出前講座をご利用いただき、防災意識の向上と顔の見える関係づくりが進み、自主防災組織の結成や活動の活性化、いざというとき助け合える地域づくりにつながげていただきたいと思います。